Fantastic

KASTMASTER

I'm very glad that you have come.

What's KASTMASTER?

カストマスター。それは何の飾りも、取り立てた仕掛けも無い無垢の真鍮片にメッキ加工を施しただけの全く不器用な金属片の疑似餌。しかも、その本当の威力を知る人は少ない。スレ切った最近のフィールでのまさに最終兵器となり得るこのルアーを少し紹介します。

What's Material?

カストマスターの基本部材は真鍮の合金です。無垢の部材から切り出してヤスリ掛けを行って、クロムメッキを掛けてコーティングをしてスプリットリングを装着する。まぁ何とも簡単な作りです。しかし、そのメッキの強度はソルトでの使用でも折り紙付きで、私自身も根掛かりでロストしたKASTを偶然回収した時も、金属磨きで一撫すればあの光沢を取り戻すくらい頑強でした。

What's Shape KASTMASTER?

カストの形状は独特なものがあります。傍目から見ると、良く「ネギ」を斜めにスライスしたような形をしていると見られがちですが、どっこいこれが、先端は薄く、フック側へ行けば行くほど厚いボディにとなっていて、前後非対称のフォルムをもっています。これはKASTMASTERが、いわゆるJIGのようなバーチカルな動きに重きを置いたルアーではなく、スプーンのようなキャスティングをメインとしたより水平方向の泳ぎを意識して作られていることの表れであり、他のルアーに真似出来ない独特のアクションを持っている由縁でもあります。

What's Use fantastic KASTMASTER?

この妙な形をしたジグのような、スプーンのようなルアーはさてどうやって使うんでしょうか?形状と重さからするとJIG的にバーチカルに使うのが良さそうな気がしますが、前述のようにバーチカルでの使用はあまり芳しくありません、勿論全然使えない訳ではないのですが、ホプキンスを始めとするバーチカルジギングで使用する為のものとは形状の違う為に、妙に偏って流れるような動きをしてしまう事が多く、思ったような動きが出難いのが実際の姿です。またこのルアーはジグとして使用する事を困難にする理由がもう一つあります。それはKASTMASTERは裏表の別があると言う事があげられます。簡単に言えば、KASTMASTERの刻印の有る側を下にして泳ぐと言う事になります。

さて、本題のどうやって使うか?ですが、これはキャスティングスプーンとしてお使い頂くのが最良かと思います。フォルムからは想像出来ないような素晴らしいアクションを持つKASTMASTERは、空気抵抗の面、コントロールに関する面、どれを取っても非常に優秀です。超遠投して様々な泳層を探るバイブレーションプラグのような使い方も出来ますし、シャローを正確に打って、リアクションで食わせるような釣り方も出来ます。要はフィッシャーマンの発想次第で無限の可能性を持ったルアーであると思います。

Secret tune fantastic KASTMASTER!

さて、こんな世にも類い希なる優秀なルアーKASTMASTERですが、パッケージのままで使うには、少し難があります。パッケージ品のフックはマスタッドのフックで、これはルアーサイズ、使用用途によって、ソルト用のニッケルメッキを施された物や、通常のクロム系メッキがされた物など様々です。それに、物によってはフェザーが巻かれているいる物もあり、バラエティに富んだ商品構成になっています。
残念な事に、純正のマスタッドフックは、国産のフックのようなポイントの鋭利さに欠けていて、掠っただけでもフッキングに持ち込みたい向きにはあまりお勧め出来ない状態です。そこで、先ずはフック交換をしましょう。大きさは純正に付いていたサイズを参考にすれば良いでしょう。ちなみに純正フックよりも交換フックが小さい場合は、アクションに若干の軽さが生まれますが、フッキングが多少劣るようになる気がします。大きくした場合はその逆の傾向になります。(限度はありますが)
私の今のお勧めはDUELのアウトバーブフックがマイブームです。(笑
それと、冬場のもの凄く活性が落ちている時期は、よく港のジギングで死んだようなバスを引っかけるシーンが某テレビで放映されていますが、これが一工夫するとちゃんと口でくわえてくれるようになったりします。とは言うものの、ホプキンスはトリッキーなアクションが売りのJIGですので、速度の遅い低活性のバスはスレても仕方ない所ですが、そんな時はKASTMASTERを使ってみてください。勿論バーチカルでではなく、キャストして底を感じるような速度でゆっくりと・・・・。
当然に根掛かりますので、此処でもフック交換します。物はマス用のシングルフックです。それもポイントを裏面(刻印の無い方)へ向けてセットすれば、根掛かりも少なく、デットスローで思った所をトレースする事ができ、なおかつリアクションで魚を取る事が出来るようになると思います。
事実私も氷の張る某河川でワームもプラグも×の状態の場所から連ちゃんでバスをキャッチした事が何度もあります。

お試しあれ!