JoyCraft − 勝手に応援のページ −

 
さて、勝手に立ち上げたこのページ
我が愛艇JoyCraft社のフローターをとことん使っちゃおうってコンセプトです。
 
1.どんな船なのか? 形はオーソドックスなU型フローターではありますが、この艇は、素材にボートクロスの一枚布を使用している点。(その一枚も多重構造になっている)
コレは、従来のインナーチューブ+アウターと言う、2PCを基本とするU型フローターの常識をうち破り、ある意味画期的とも思えます。一部の製品では似たような仕様を持つモノもありますが、重量の関係やバルブの強度等に不安なモノもあって、私の選んだ最終結論はコレでした。
2.特徴−1(素材)

先に記述しましたが、船体をボートクロスで作っている点。カタログでは、Joycraftでラインナップされているボートと同じ素材が使われているとの事です。私は実際にフィッシングシューに於いて同型の素材を社長さんに引き千切るように言われましたが、全然ビクともしない。切れ込みが入っているにも関わらずです。(驚)
素材の強度はハッキリ言って素晴らしい。貫通耐力等の問題はありますが、ゴムボートで使ってる素材だけに安心です。

3.特徴−2(バルブ)

次に特記すべきは非常に上手く出来たエアバルブを採用している事にある。これまたゴムボート作りの産物である大口径エアバルブを使っており、エアの管理はもの凄く楽。口径が大きいので、入れる時間も短く、付属のフットポンプで3分もあれば十分に膨らむ。それも足でパタパタするだけ。
エアに抜く時もバルブコック(落下防止紐付き)を捻って外して中のピンを押し込むだけ。勝手に適当なサイズまで小さくなるので、手で畳むなり、ポンプで排気して完全にエアを抜いて最小サイズに畳むも良し。


メインのフローターのバルブです。


サブ気室のエアバルブも同様の特殊バルブを使用。


コレが大事なバルブの心臓部。赤ポッチを押してエアの調節を行います。
4.特徴−3(浮力)

このフローターは実に気室が大きい。コレは浮力が大きい事を意味しており、体が水に浸かるのを最小限に押さえる効果があると同時に、水中抵抗を減らせるので同じ推進力を与えても、イージーに船を操る事が出来る

5.特徴−4(手入れ) インナー・アウターで構成された2層構造フローターは片付けの際にアウターのナイロン布が乾くのに随分待たされること無いですか?
待っている間に雨など降ってきたりして・・・・そんな時もボート素材はさっと雑巾で拭いて仕舞えます。コレは、使い込んだ人ほど感じるでしょう。それにフィールドのアク等がボートに付いても、染み込まないですので、これまたさっとひと拭きで綺麗になります。
6.特徴−5(付属品) たかが付属品とは言え侮る難し。専用のフットポンプ(排気・吸気両用に使える)・修理キット(大きなボート素材が2枚も入っている。それに修理用のチューブ入り接着剤も同梱されており、コレ自体ボートを接着させた時のモノと同じ製品だそうだ。下手な修理キットだと、大して接着できないで泣く)・専用防水ケース(これまた防水素材で出来ていて、多少は濡れていても車が水浸しにならない)が、付属されている。至れり尽くせりの仕様ですな。
7.特徴−6(重さ) 欠点1
何とも言えないのが、その重さである。際だって重いと言う印象は受けないが、安っちいフローターの軽さから言うと、ずっしりと重い印象を受ける。ただし、Hや、Oの大型フローターや、2レイヤーのU型がたっぷり水を含んだ状態で上陸するのから比べると、許せる範囲か。
8.特徴−7(移動)

欠点2
重さもさることながら、このフローターは移動の際に重要な持ち手が故に恐ろしい程持ち難い。ハッキリ言って50mも持ち運びするのは辛い。竿とタックルとフィンを抱えてはとてもとても。もう少し考えて欲しい。

9.特徴−8(スタビ) 欠点3
スタビライザーの部分は改良の余地あり。持ち運びや入水の際に簡単に落ちる。コレは、腰掛けの前当ての落下も合わせて意味しており、何らかの対策が必須だ。
10.特徴−9(物入れ)

欠点4
サイドポケットは取り付け位置も悪く、下手をして比較的大きな波など被れば水没する。魚単等を使う人は注意が必要だ。また、容量も小さいのである程度コンパクトにタックルをまとめないと入り切らない。出来れば大きくして、両側開きのファスニングを付けて欲しい。

11.特徴−10(収納) 欠点5
ボート素材の欠点なんだろうが、とにかく嵩張る。素材の厚みもあって、丈夫さとの引き替えなんだろうけどもう少し何とかならないだろうか?自分の車では特別に問題視するような容量ではないけど、トランクに詰め込んで・・・・って考えると、辛い。実はあのエアバルブの位置が一番のキモで、もう少しどっちかに寄せてくれればなぁ。
12.実際に使って。 さて、このジョイクラフトのフローター。彼らはフロートチューブと呼んでいますが、決してチューブではありません。立派なフローターです。
このフローター、実際に使ってみると、これが実に軽快なのだ。冒頭にも書いてはあるが、気室の容量が大きいので、安定性抜群。そして水の抵抗が少ないので、非常に動きが早い。下手なH型よりも早い気がする。そして、実際に乗ってみないと判らなかったのだが、葦が冠水したような場所でも葦の先端の部分を気にせずに思い切って突入できるなんて、フローターでは常識破りです。考えた事がありますか?フローターで藪こぎなんて?
しかしそれが出来るからと言って、積極的にやらないように。本当に穴があいたら・・・・困りますからね。
13.どんな人に向くか

このフローターの欠点や長所をみてみると、結局の所は使う人のテクニックによっては非常に強力なアイテムにもなるし、それを克服できないと、あまり使い勝手の良くないフローターになってしまいます。
私自身に於いては、欠点の多くは自分なりに克服して、使い勝手を向上させています。例えば、容量の少ない収納スペースを有効利用する為に、タックル構成は最小限に絞るとか、持ち運びに不便な問題は汎用のO型用の肩掛けフックを取り付けたりと、結構手を入れると、改善できるものです。

実は私がこのフローターを選んだ大きな理由があります。今を遡る事数年間。初めての八郎遠征に行った時の事でした。当時の私は、カディス社のストーカーなるフローターを使っておりましたが、こやつ・・・・よりによって遠征先で裂けやがった!
全くもって寝耳に水どころか、寝耳に熱湯とはまさに!
んで、応急修理はしたものの、その後も安心した釣りなんか出来るハズもなく、散々の八郎潟でした。

そんな経緯から、これから買い換えを考えている皆さん。ジョイクラじゃなくてもいいから、丈夫なフローター。そして裂けないフローターをお勧めします。
一日の釣りが充実したモノになります。
そういう意味では、数少ない丈夫なヤツってジョイクラフトフローターぐらいしか無いんだよね。まぁだからお勧めです。

初心者の方は、最近リリースされた?O型のモノも良いかも。軽いので、U型の重さの面は大丈夫ですし、メンテナンスの面でも、お手軽と言う点でも結構優れているみたいです。